A DDP study abroad report from Syed Faraaz, who participated in Double Degree Program at Luiss Business School in Italy from September 2021 to June 2022.
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留学レポート
Student Reports
EDHECでの1学期Final Examもようやく終了しましたが、何年かぶりのことで少し緊張しました。EDHECのMSc in FinanceはFinancial Timesのビジネススクールランキング2018で世界1位となり、その他のMaster Programも、ヨーロッパの上位にランクされるビジネススクールとして有名です。
フランスの大学は公立と私立(グランゼコール)に大別されますが、グランゼコールはフランスの大統領や著名な経営者を輩出するエリート養成機関として知られています。フランス現大統領のマクロンや日産・ルノーのカルロス・ゴーンもグランゼコール出身です。私がフランスのEDHECを選んだ理由は、ヨーロッパでのエリート(将来の経営を担う人材)をどのように育てているか、直に肌で感じてみたかったからです。それは、長年ヨーロッパの企業で勤めてきて彼らの意思決定とリーダーシップに学ぶべきところが多く、「それがどこから来ているのか?」に関心を持ち、彼らの教育が大きく影響しているのではないかと考えたからです。
NUCBはフランスのグランゼコールと提携校が多く、しかも両方の学位が取れるところに大きな強みを持っています。日本のビジネススクールでグランゼコールとダブルディグリーの提携を持っているのは国内で2校のみで、NUCBの提携校の数は他を突出しています。その理由としては、日本のビジネススクールで2つの国際認証(AMBAとAACSB)を受けている数少ないビジネススクールということが挙げられると思います。
講義の後、インターンシップが3ヶ月から6ヶ月あり、それが完了して初めて修了となります。そのために、世界中の企業とコンタクトをとり、インターンシップ先を皆必死になって探します。これまでの経歴書と会社からの公式レターを提出し認められればインターンシップの免除も可能ですが、このインターンシップをヨーロッパで行う事がヨーロッパでのVISAの取得や就業機会の可能性につながるということもあり、長期のインターシップを希望する学生が多いことも事実です。
Cost & Managerial Accounting:
アカウンティングは税務や監査の為のフィナインス・アカウンティングとマネージャーの意思決定の為のコストアカウンティングに分かれますが、こちらは後者です。名古屋商科大学ビジネススクールで講義を受けたお陰で馴染みがありましたが、仕分けの際の解釈で英語のトリッキーな表現がうまく掴めない場面があり、どちらかというと英語での文章読解能力が問われていると思いました。また、名古屋商科大学ビジネススクールでは経営者の視点からみた経営判断の方に重点を置かれていましたが、こちらは計算算出の実務的能力により重点が置かれていました。そのため、最終試験での計算ミスが大きな減点に繋がる為、試験準備はこの計算練習に労力を費やしました。
Corporate Finance:
こちらも名古屋商科大学ビジネススクールで受講していたので、内容はしっくりくるものでした。マーケット分析に関してはより欧米に集中した内容となっていました。フランスに来てからも日経新聞を毎日読んでいますが、BloombergやFinancial Timesなども読み始めて視野が広がったと思います。Corporate Financeの大きな目的は、企業の価値の最大化を目指すことです。将来キャッシュフローをディスカウントレートで割る公式を、債権やローン、株、自分の給料に当てはめて、手計算する方法を学べたのは良かったと思います。なぜエクセルを使用せず手計算するかというと、即座に自分の頭で概算して意思決定する能力を養うというものでした。確かに社内で報告を受けた時に「この計算、何かおかしいな」とわからないといけない場面などあるかと思います。コンピューターに頼りすぎて自分の能力がかなり鈍っているなと感じましたので、いい頭の体操にもなりました。
Organization Behavior :
一番印象に残っているのが、病気の子供たちの夢を応援する慈善団体への募金を2週間以内で集めてくるというグループワークです。フランスではフランス語を話せるかがかなり重要になります。企業を廻っても、街で募金を集めるにしても、英語は通用しないですから。また「自分の役割をどうするのか?」、「自分たちの強みは何か?」を考える必要があります。ロシア、ガーナ、カメルーン、インドと日本人の構成メンバーですが、何をやるにしてもタイムマネジメントがうまくいかずに、多様性チームをまとめるのが大変でしたが、リールの街中と学内で、ロシア人の絵描きと日本人の書道家によるコラボレーションという企画で、フランス人がいない中でも6位中4位という結果は健闘したと思います。1位のチームはフランス語が話せるメンバーが3名以上を占め、募金集めのタイミングと立地をしっかり掴んでいたチームでしたし、やはりマーケティング力とリーダーシップ力で優れていた結果だったと思います。
名古屋商科大学ビジネススクールでは、カナダ・フランス・ドイツ・ペルーの海外提携校9校でダブルディグリーの取得が可能です。ダブルディグリーとは提携するビジネススクールと本学にて1年ずつ学び、2年間で両ビジネススクールの修士号を取得することを目指す先進的な履修制度です。授業料は本学2年間分のみで留学先の授業料は免除されます。またダブルディグリーのほか、短期交換留学も多数ご案内しております。
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