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Audencia Business School 留学レポート2020 Viet Ha Thi Nguyenさん

#留学 #リーダーシップ

2020年度春学期に、Audencia Nantes School of Managementへ交換留学をされたViet Ha Thi Nguyenさんの留学レポートをご紹介します。

留学振り返りレポート

NUCBビジネススクールは西洋と東洋の文化がバランスよく調和した学校です。そこで私は世界各地からやってきた学生と出会い、同時に様々な考え方や教育背景、文化にも触れる機会を得ました。こうした出来事により私は、新たな場所を体験し、新たな人々に出会い、新たな文化に没頭したいという意欲を駆り立てられ、一学期の間交換留学をしようと思うようになりました。Audencia Business Schoolに入ることができたのは幸運なことでした。というのも、この学校はフランスで最もレベルの高い大学の1つであり、また私の専攻は、それまでより深く学びたいと願い続けていたManaging for Sustainable Impactだったためです。  


学校での経験  

私がAudenciaを選んだ理由のひとつは、その専攻科目です。Sustainability Managementをより深く研究することは私の長年の望みでした。また自然と上手く付き合いつつビジネスを進めることについて、先進国では未来の世代にどんな取り組みや教育を行っているのか、ということをもっとよく知る良い機会のようにも思われました。このコースの驚くべきところは、環境状況に関する体系的な知識と、ビジネスと社会との関係を再考するための土台です。持続性に対する科学的アプローチ、またCSRに対する哲学的/倫理的アプローチに基づき、この学科は世界の厳しい課題に焦点を当て、CSRと持続性におけるビジネスの役割の発展を見守っているのです。この科目はマクロのレベルからミクロのレベルまで移行して、重要な課題、哲学、自然科学のそれぞれを個々のレベルにおいて結びつけます。リーダーシップのツールの使い方や経営の変え方を学んだり、自身の思考や個人の使命を発展させたりすることは大変興味深かったです。    

Audenciaでの学習方法は、クラス内での講義とグループワークのプロセスを重ねていくことが基本となっています。この方法は学生がお互いをよく知り、対人関係スキルを磨くのに役立ちます。私たちが取り組んだプロジェクトのうち最も大変で面白かったのは、CSRの様々な面が留学生の応募率に影響を与えるかどうか、というものと、Audenciaの学生と他のビジネススクールの学生とを差別化するという目的においてどのようにCSRを改良させるか、というものです。このプロジェクトは4ヶ月間続き、多大な努力、例えばこの問題について調べるためのインタビューや読書などが必要となりました。特に印象的だったのは、Audenciaの委員会がキャンパス内だけではなく学生のビジネスに対する考え方においてもCSRの基準の引き上げを想定していたということです。Managing sustainabilityは、多くの国において教育分野でもビジネスの分野でもあまり人気のあるコンセプトではありませんが、私はこの科目を通して将来のリーダーとして、また責任ある地球市民として、多くのことを学ぶことができたと思っています。  

また、私の専攻の各科目ではこれまで議論されてきたトピックについてゲストスピーカーを招いてお話しいただく、という催しがありました。ゲストスピーカー方々の職業は、公務員、多国籍企業の職員、新興企業/NGOの所有者や研究者など多岐に渡りました。これにより、異なる角度から話を聞いて学ぶという本当に素晴らしい機会を得ることができました。  


ナントでの生活  

「ナントは魅力的な街だ。」この街についてフランス人に聞くと全員がこのように言っていましたが、実際ナントに行くまでは、どのくらい魅力的で、穏やかで、絵画のように美しい場所なのか正しく理解していませんでした。ナントは私にとって自然と歴史的遺産、そして現代らしさが見事に調和した場所です。空き時間に散歩をして建築物や遺跡を見に行ったりもしました。 ナントの建物は20世紀に建てられたものが他の時代よりも多く、街並みは概ね新しいものでした。

個人的にはフランス語が分からなかったため、ほとんどの場合人々が何を言っているのか、どんな手続きが行われているのか全くわかりませんでした。それでもなお私はその文化に積極的に没入しようと試みました。そのため、今でもフランスの学生と関わり、彼らの振る舞いを理解する手段としてフランスの歴史を勉強しています。私の観察から1つわかったことは、フランス人にとって他の言語を話すことは少々受け入れ難く、そして相手がフランス語で話そうとすることを好むようである、ということです。私の解釈するところでは、フランスは非常に誇り高い国であり、フランス語は啓蒙思想家達や革新、外交の豊かな歴史を表すものです。またフランスの人々は、英語が自分達の社会に浸透し、英語により世界中でフランスの影響のいくつかが覆されるのを目の当たりにしてきました。このような変化によりフランス人は自国語をより守ろうとするようになり、結果、異なる言語を話すことを概して少し受け入れがたくなりました。私は彼等の母国に対する誇りを尊重することを学び、そしてそれによりその言語、文化、歴史についてより学びたいと思うようになりました。  

以前私は、自分はまだ完全な世界市民ではないと述べましたが、いつか人々と国境を越えて共に働くことを志しています。 私は多様な文化に接することに喜びを感じていますし、協力して最高のパフォーマンスを発揮するためにそうした多様性を尊重することが必要なのです。  


今回のパンデミックにより、現在私は非常に困難な状況に置かれています。というのも、新たな通知があるまでフランス政府は国境を封鎖するだろうからです。突然学校が閉鎖され、全てがオンラインに移行し、すぐにフライトが中止になりました。ベトナムに帰るための飛行機の予約を決断することは非常に辛いことでした。その瞬間、いわゆる「普通」と言ったものは二度と戻ってこないだろうという直感があったのです。  

そういうわけで新学期はオンラインで行われましたが、それはクラス内での授業に比べてあまり興味深くも、対話的でもありませんでした。私はまた時差、ネット環境などの多くの問題に直面しましたが、Audenciaの先生方はそれらをよく理解し、私がプログラムを修了できるように沢山のサポートをしてくれました。私は先生方の教えからだけでなくゲストスピーカーが色々と共有してくれたことからも知識を得ることができました。今回の旅は私が思っていたとおりのもではありませんでしたが、私はその経験や出会った人々、そして残りの人生の糧となる教訓に本当に感謝しています。