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IMD(スイス)への留学参加レポート2012 平塚哲也さん

#スイス #IMD

本学では、リーダーシップ教育で世界的に著名なIMDで行われる6日間の短期集中MBA(OWP)への参加を支援しています。



2012年6月参加レポート

2012年6月24日から6月29日までのスイスのローザンヌにて開催されたIMD(International Institution of Management Development 以下 IMD)主催による短期集中型MBAであるOWP(Orchestrating Winning Performance 以下 OWP)に参加しました。

IMDについて
IMDは日本語にすると国際経営開発研究所であり、世界でもトップ3以内に常に位置するビジネススクールです。少数精鋭・多国籍で多様なバックグラウンドのビジネスマンを受け入れており、国籍やバックグラウンドの異なるビジネスパーソン同士でチームになり、ケースに取組む等、難しい環境で恊働しグローバルな環境でビジネスを実現するためのスキルを開発しています。
IMDのカリキュラムは大きく3つの能力開発ができるように構成されています。
1 リーダーシップ(個々人のグローバルなリーダーシップ能力)  
2 ジェネラルマネジメント(事業経営スキル)
3 エクセゼキューション(戦略実行能力)

OWPの特徴
・ 圧倒的なダイバシティ体験 
・ グローバルな視野と世界を俯瞰する能力の醸成
・ グローバルな観点での洞察力の醸成
・ 世界トップレベルのビジネスパーソンとのネットワーキング環境

今回のOWPは約50カ国から550名が参加し、多様な国籍のバックグラウンドを持つビジネスパーソンが集まる事によって実現されるダイバシティ環境を体感する事ができました。参加者の平均年齢は40歳前後であり、ポジションはグローバル企業の経営幹部もしくは幹部候補生、ビジネスオーナーを中心にMBA、人事関連部署の視察、ネットワーキング等、目的は様々でした。
OWPの構成は6日間に渡っています。具体的には、選択したテーマを通じてディスカッションを行なうセッションが、午前と午後にあり、各セッションに加えて、講義形式のグローバルな見聞・視野を広げるためのセッション、ゲストスピーカーによる基調講演が行なわれました。各セッションの正式名称はMorning Stream・Afternoon Insight Sessions・Afternoon Streamです。講師は能力開発のプロフェッショナルであり、プレゼンテーション以外のクラスの盛り上げ方や議論への引き込み方等、配慮の行き届いたクラスであったと感じました。ゲストスピーカーは人類史上で初めて背中に羽をつけて空を飛んだスイス人イブ・ロッシー氏等、各分野で世界的に素晴らしい活躍をされた方が講演されました。50カ国に及ぶ国籍、グローバルなキャリアを持つ経営幹部等、水準の高いビジネスバックグラウンドを持つ参加者がそれぞれの立場で様々な角度から共感できる内容になっていました。各講義ともに専門の人間やスタッフが多く配置されており、集中力や知的好奇心が持続するための工夫や趣向が多くあり、学習に集中しやすいとオペレーションになっていました。550名にも及ぶ科目のオペレーションをスムーズに行う事ができた一つの要因としてiPadの徹底した活用が挙げられると思います。OWPの期間中は参加者全員にiPadが支給されます。また、実際の講義はすべてiPadを活用した上で進みます。慣れていない方や動作確認が上手く行かない方のためにトラブル対策チームも配備されていましたがほとんどトラブル無く、運用できており、講義のスライドもすべて入手可能です。参加者同士のネットワーキング環境についても、趣向が凝らしてあり、実際に同じチームになった参加者とiPadの中インフラで開示された公開情報をシェアし、必要があればコンタクト可能な環境を準備しています。OWPの参加者は世界MBAランキングで常にトップ3に入るIMD卒業生のネットワークへのコンタクトも可能になっておりますので、ネットワーキングがとてもしやすい環境になっています。

今回OWPに参加するにあたり、事前準備としてGLPの留学生クラスに時間が許す限り参加させて頂きました。実際に海外からの留学生の受け入れが進んでいるため、疑似異文化体験ができる学習環境が整っているなと感じました。GLPの学生は、様々な国の中から日本を選んで学習するために来日しているため、親日的な学生が多く、英語が苦手な私が異文化に対する先入観の壁を取り払う上で非常に大きな推進力になりました。特に訛りのある方とコミュニケーションはECCや通常の語学の教材だけでは短期間で向上させる事ができないため、多国籍なクラスであるGLPを活用して対人コミュニケーションの不安を取り除いておくとよいと思います。今回の体験を通じ、疑似異文化体験とダイバシティ環境はNUCBにとって差別化出来るテーマの一つであると感じたため、記述させて頂きました。OWPでのディスカッションとGMPのクラス討議を比較すると、OWPはプロフェッショナルなマネジメント経験に基づいたディスカッションが多いため、議論の展開スピードが非常に早く結論に到達するまでの無駄な議論がほとんどありませんでした。MBAのフレームワークはグローバル企業経営者の観点で活用する事が多いため、今後学習すべき視点がクリアになりました。最期になりましたが、今回のOWPは準備期間を含めて経験したことのない事が多く、大きく価値観が変わることとなりました。

名古屋校 マネジメント研究科 平塚哲也さん


・IMDビジネススクール
スイスに拠点を置き、『フィナンシャル・タイムズ』のエグゼクティブ教育部門のランキングで3年連続1位を獲得し、リーダーシップ教育おいてグローバル企業から高い評価を得ているビジネススクールです。

名古屋商科大学大学院からは、毎年6月に開講される6日間の短期集中MBA(OWP)への参加が可能です。
OWP(Orchestrating Winning Performance)は、グローバル・リーダー育成のための短期集中型履修証明科目で、多くのMBAホルダーが参加しています。