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ハーバードビジネススクール留学2016年7月参加レポート

#アメリカ #ハーバード #MBA

この夏、ハーバードビジネススクールにて1週間のEMBAに参加されましたマネジメント研究科所属の政井佑介さんより留学レポートが届きましたのでご紹介いたします。名古屋商科大学ビジネススクールでは、名門ハーバードビジネススクールにおける短期のEMBAへの参加を支援しており、MBA修了後も参加が可能です。

2016年7月参加レポート



プログラム概要


Max Bazerman教授を中心とした複雑化する現代の交渉をどのようにして戦略的に進め、意思決定をしていくかを心理学、法学、経済学を中心としたアプローチをケースメソッドにて実践的に学ぶコースでした。参加者全員がEsteves Hallという寮に宿泊し、グループごとに部屋が割り当てられ、個人部屋とディスカッションやコミュニケーションが取れるホールがあり、軽食やドリンクは毎日補充されるなど夜通しグループワークをしても大丈夫なように環境が整備されていました。食事もChao Centerという隣の建物にて取ることができた為、HBS Campusから出ることなく、集中して勉強できるよう配慮がされていました。

講義は前半はショートケースが講義中に配られ、2人での交渉や3人での交渉、3対3の交渉などざまざまなシーンを想定した設定で実際に交渉を実施し、結果を教授が即興でまとめてクラスディスカッションを行うというスタイルでした。後半は、グループワークが多く、実際のケースを活用し、3対3のグループ交渉が中心でした。戦略を前日夜に立て、翌朝は実際の交渉、そして午後はまとめとグラスディスカッションといったスタイルで進める日もありました。近年はNegotiauctionという、時間のかかる交渉と時間が短くて済むオークションを上手く組み合わせて時間を掛けずに交渉を終わらせる手法についても活用が増えてきているようで、実際のケースを活用して体感するという講義もありました。
交渉とディスカッション中心のコースなので、クラスメイトとコミュニケーションを取る機会も多く、たまに教授から出るアメリカンジョークが理解できず、笑いのツボを外すといったことはありながらも、楽しく雰囲気の良いクラスでした。



カリキュラム


日曜日の夜から始まり、いきなりショートケースが配られるといった“洗礼”を受けながら朝9時頃から夜9時頃まで一日それぞれの教授が得意とする分野についてケースを活用した講義が実施されました。オフキャンパスディナーが3日目の夜にありましたが、翌日のケースの読込が追い付かず、残念ながら自分はキャンパス内で食事を取りました。(クラスメイトも数名同じ感じでした)。
 最終のFinal Negotiationでは5日間の成果が実感できるよう、初日のショートケースと似た交渉を実施する内容となっていました。



Diversity


26か国61名の参加で、非英語圏の参加は43%、内日本人は自分一人でした。それぞれの国での交渉マナーなど違いがわかって非常に勉強になりました。また、そういった方々とチームを組む、交渉をすると一見発散しがちになるかと思いますが、逆に本当に相手や自分たちが望むことはなんだろうといった本質的な議論ができて驚きました。「相手を想う気持ち」は世界共通なのかも知れないと思いました。



留学を終えて


各国からExecutiveが参加するコースに自分が参加することに上手くやれるだろうか、英語でクラスに貢献できるだろうかという不安がありましたが、始まってみれば皆とてもフランクでオープンな雰囲気を作ってくれた為、クラスでも1対1の交渉やグループワークでも楽しんでディスカッションをすることができました。実戦経験が豊富な方々が集まっている為、発言する内容に説得力やユーモアがあり、発言することで精一杯だった自分に足りないものがはっきりとわかったと同時に、自分なりの意見を言ったり、交渉を上手く進めれたこともあり自信にもなりました。不安もありましたが、思い切ってチャレンジして本当によかったと思います。
また、交渉やグループワークが多いコースの為か、とても仲の良いクラスとなり、参加者メンバーでつくったWhat’s Up Group(SNS)には毎日のようにメッセージが投稿され、活発に交流が続いております。

名古屋商科大学ビジネススクールでの学びがHBSでも活かすことができ、1年半学んできたことが自分の身になっているという実感を得ることができたとても貴重な体験をさせていただきました。このような貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました。



名古屋 マネジメント研究科 政井佑介さん


ハーバードビジネススクール|Harvard Business School

世界的なビジネスリーダーを多数輩出するビジネススクールです。本格的なケーススタディ、クラス討論、ゲストスピーカーによる特別講義、世界中から集まる参加者との国際的な交流ができ充実した学びを得られます。名古屋商科大学ビジネススクールからは社会人を対象としたEMBA(履修証明)への参加を支援しています。