特許事務所A
アブストラクト
特許事務所Aは、弁理士であるA氏により愛知県で1980年代に設立された特許事務所であり、弁理士法で規定された弁理士業務を中心に事業を展開してきた。近年、弁理士業界では、弁理士の急増と国内出願件数の減少による競争激化が懸念されている。弁理士の急増は、プロパテント政策に即した弁理士試験の制度改正によるものであり、2000年に約4,500人だった弁理士の登録数が、2010年末の時点で8,500人を超えるほどに急増している。また、国内における出願件数は減少傾向にあり、最も件数の多い特許についてみると、2000年まで40万件以上で推移していたが、2009年に35万件を割り込むまでに減少している。特許事務所Aにおいても、同様の懸念のもと、弁護士を採用して紛争解決能力の向上を図り、東京での支店開設により顧客層の拡大を目指すなど、環境変化に対応すべく事務所経営の方向性を模索している。
詳細情報
ケースID | 10-1087 |
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登録 | 2010 |
業界 | 法律事務所,特許事務所 |
分析領域 | 経営戦略 |
ページ数 | 19 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |