サンスター 2012
アブストラクト
サンスター株式会社(以下、サンスター)は自転車用部品の販売からスタートして、金属チューブ容器の開発に成功、これを利用してチューブ入り練歯磨きを製造販売し、オーラルケア事業を収益の柱とする企業へと発展してきた。「お口の健康と全身の健康とのかかわり=Mouth & Body」という新たな考え方、身体の内側と外側の両面からつくる「美と健康=Health & Beauty」を追求し、「ガムメディカルシリーズ」など高付加価値製品を投入している。本ケースは、こうしたサンスターが、今後更なる成長をするため、海外に歯磨製造工場建設を検討し、成功するための可能性を探るケースである。本ケースには、サンスターが取り扱う製品群が登場する。主人公は、トイレタリー業界の特徴を前提にして、国際的な視点でコスト追求、規模の競争では太刀打ちできない現状があることをふまえ、持続可能な経営を目指す。現代の社会問題である環境劣化、高齢化社会、貧困など社会課題に目を向けることで新たな差別化要素を探し、競争優位性を見出すには何によって解決策を広げていくのか、商品・生産全体としての競争力を考える。また、企業活動において天然資源の枯渇・自然環境の破壊など社会問題は深刻であり、NPO(nonprofit organization)の活動が活発化している。CSR(corporate social responsibility)の潮流の中、企業の成功に影響を及ぼす可能性がある。ソーシャルイノベーションとしてバリューチェーン、サプライチェーンの最適化を推進し、理想工場建設の意思決定を行う。社会問題を解決するビジネスモデル、収益モデルを立案・比較評価し、どのように戦略を遂行するべきであるか検討する。
詳細情報
ケースID | 12-1072 |
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登録 | 2012 |
業界 | 化粧品・歯磨・その他の化粧用調整品製造業 |
分析領域 | 企業倫理 |
ページ数 | 26 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |