富士化学 2012
アブストラクト
日本の事業承継は戦後の復興需要からの経済成長、高度経済成長期を経験したが第三世代の事業承継は突然のケースを除き、経験している企業が少ない。過去から存続を続けている企業のケースを分析する事で、成功事例を学び、企業が長く存続出来るような戦略的事業承継の参考にしたいと考えている。IT技術の発達により、情報処理能力が飛躍的に高まった現代では、ステークホルダーのために短期的な収益を拡大していくビジネスモデルでは収益機会が収斂していく速度が速いため、長期間の存続が難しい。これからの時代を踏まえ、顧客とともに栄えるためのビジネスモデルを考え、過去の老舗企業の成功事例を学び、サスティナブルに成長していくことを考える必要がある。また、オーナー企業であれば、事業の規模や創業家の影響力を発揮するために、時代に対応して企業が変化しなければ企業が存続出来ないが、創業家が将来の方向性をコントロール出来る事もまた事実である。将来の方向性をコントロールするためのポジショニングを企業のコンディションに合わせて導きだす事が当ケースの目的である。
詳細情報
ケースID | 12-1085 |
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登録 | 2012 |
業界 | 無機化学工業製品製造業 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 14 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |