中外製薬株式会社 2017
アブストラクト
本ケースは、中外がロシュとの戦略的アライアンスに至るまでの意思決定について、当時の中外社長・永山治の視点から、国内中堅企業の中外がなぜグローバルメガファーマであるロシュと連携を持とうとしたのかを考察するものである。中外の沿革を振り返りつつ、企業間連携を促す環境要因や、パートナー企業選定時に検討すべき課題について分析した。本稿では、バイオ技術と患者志向の組織風土が両社を結びつける役割を果たしたことに加え、永山の経営者要件(経営哲学や組織感など)に基づく属人的な取り組みが、企業規模や組織文化の大きく異なる二社のWIN-WIN関係構築に寄与した隠れた要因であることを考察した。
詳細情報
ケースID | 18-1069 |
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登録 | 2018 |
業界 | 医薬品製造業 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 24 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |