アブストラクト
NTTドコモが携帯電話事業の初期に築き上げた独自のポジショニング戦略について考察し、法規制による参入障壁やスイッチングコスト、バリューチェーンにおける網羅的な垂直統合等から競争優位の構築に必要な要因を明らかにする。また、スマートフォン登場以降の様々な事業環境の変化がNTTドコモに与えた影響と対応を取引関係の観点から捉える。さらに、菅政権による携帯料金値下げ要請等、従前の競争関係モデルの枠外にあった政府の公正競争施策によって競争優位性が失われることによる競合との関係変化や不確実性の高まりを組織硬直化から脱する機会と捉え、イノベーションを志向し、組織改革に至る経緯を執行役員 尾上のリーダーシップの観点から考察する。
詳細情報
ケースID | 22-1010 |
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登録 | 2022 |
業界 | 情報通信 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 29 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |