在宅医療 2022

アブストラクト

年間歳出に占める社会保障費の割合の増大が問題視される昨今、厚生労働省は増え続ける医療費への対策として在宅医療の推進を行っている。各地域で地元の開業医を中心に行われていた「往診」のサービスが体系化されると同時に、医師・看護師だけでなく、様々な職種の人間が関わり地域全体で高齢者・要介護者を支えるべく「地域包括ケアシステム」が構築されつつある。その中で人手不足は常に課題となっているが、在宅医療という分野の特色から医師の世界では魅力が少なく、有能な人材の確保に難渋している現状がある。今後も進行する高齢化の中で有効な人材確保の手段を考えると共に、在宅医療に関わる医師個人のキャリア設計についても検討する。

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