アブストラクト
下位都市銀行である大和銀行とあさひ銀行の合併により誕生したりそなホールディングスは、合併してまもなくバブル期に膨らんだ不良債権処理の影響で3兆2000億円の公的資金を注入された。同社の再生を託された細谷英二氏は、旧国鉄改革で一役を担った変革者として有名であったものの、金融業界には全く縁のない経営者であった。それでも細谷氏は銀行の常識を崩し見事に再生させた。いかにして細谷氏はりそなを再生したのか。規制産業における事業変革や社員の意識変革などを通して、組織行動変容を導いたそのリーダーシップを研究する。また、同じくバブル後の金融破綻の事例として、日本長期信用銀行、会社更生法の適用を申請し経営破綻した後V字回復を果たしたJALも取り上げ、経営再建、組織変革の要諦を考察する。
詳細情報
ケースID | 23-1010 |
---|---|
登録 | 2023 |
業界 | 金融・保険 |
分析領域 | リーダーシップ |
ページ数 | 23 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |