アブストラクト
ラピダス株式会社は、最先端半導体量産のため設立されたファウンドリで、日本政府は計3300億円の補助金支給を決めた。この後押しは、米中対立を契機として顕在化した、最先端半導体生産が集中する台湾の地政学リスクが背景にあった。一方、日本の半導体業界は、材料や製造装置メーカーは世界シェアを維持していたが、半導体自体は世界シェア6%と凋落していた。また、最先端半導体は線間3ナノに到達しているのに対して、日本は40ナノと大きく遅れていた。以上を踏まえ、ラピダス社長を軸に、世界と日本の半導体業界における出来事を俯瞰しながら、日本と日本企業の構造問題や産業振興の課題を深堀した上で、同社の成否を検討する。
詳細情報
ケースID | 23-1153 |
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登録 | 2023 |
業界 | その他 |
分析領域 | 企業倫理 |
ページ数 | 30 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |