『第12回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会』発表報告
本学のMBA修了生であり、HITO病院総合診療科で医師としてご活躍の五十野博基さんが、『第12回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会』で、演題「デザイン思考を用いてより良い受療体験を創造する」を発表されました。この題材は、本学在学中に執筆したケースライティング(特定課題研究)を元に報告されています。
五十野さんのケースライティングでは、病院での行動観察や数多くのインタビューをもとに、デザイン思考を行い患者さんを笑顔されています。この取り組みが、多方面でご活躍されている五十野さんのスタートにもなっています。本学会では、五十野さんの勤務するHITO病院総合診療科から13演題と、参加施設中で最多の演題が採択されました。学会発表には、先行研究を収集し、自身の事例の新規性を見出し、ロジックを組み立てて、聴衆へ届ける作業が必要なため、若手にとっては診療を離れた成長の機会となったとのことです。五十野さんはこの13本全てを監修され、「これからも病院理念である”HITOを中心に考え、社会に貢献する”の実現のため、診療と経営、後進育成に尽力していきたい」と語られていました。
五十野博基さんのプロフィール
HITO病院 総合診療科 医長。筑波大学附属病院総合診療グループに所属しながら、2018年に医学博士を、2020年に名古屋商科大学ビジネスススクールで経営学修士を取得。「病院から患者さん、医療者、地域を笑顔にしたい」という夢の実現に向けて、2020年4月より「いきるを支える」をコンセプトにした愛媛県のHITO病院に夫婦で赴任。四国に総合診療を広めるため、共に働く仲間を募集中。総合内科専門医・集中治療専門医・家庭医療専門医・指導医。
五十野博基さんの発表演題一覧
- HITO病院の多職種連携、ICTのかけ算が、患者も医療者も笑顔にし、人のいきるを支える
- 医療クラークと総合診療科の協働で、HITOのいきるを支える
- いきるを支えるCSV(共通価値の創造)事例:HITO病院と地元企業が防護具共創で新型コロナに対抗
- 事務総合職からHITOのいきるを支える
- いきるを支えるオンライン診療、HITO病院での導入経験からみるメリット・デメリットと見通し
- 我々は病院経営を意識してどのように働けるか。ビジネススクールの学びとHITO病院での取り組みから
- デザイン思考を用いてより良い受療体験を創造する