日本経済新聞社 日経MJ掲載《山岡隆志教授》
日経MJ 「オネスト(正直)マーケティング」 特集
本学の山岡隆志教授が日本経済新聞社から取材を受け、2018年2月16日発行の日経MJに掲載されました。
口コミ新時代「正直マーケティング」に関する特集になっており、インターネットの普及と共に、広がりを見せる「口コミ」情報の現状について、インターネット上の口コミサイトにとどまらず、スーパーなどの小売業の現場での口コミ情報の変化についても、解説されています。
マズい情報隠さない
口コミ情報といえば、手軽にインターネット上で確認できる口コミサイトを皆さんも一度はご覧になったことがあるかと思います。友達と食事にいく時や電化製品を買う時、何か大きな買い物をする時など、様々な場面でこの口コミ情報が活躍しますが、中には企業の広告的な情報も目立ちます。また、店頭でのお店側の情報についても、インターネット上の情報を通して直ぐに小細工を見破られてしまう時代です。
そんな中で、あえて隠しておきたいマズイ情報を発信する企業が、逆に消費者の信頼を獲得しているようです。「アドボカシー・マーケティング」が口コミ時代の新たな主役となっています。
正直にやる者が報われる
インタビューの中で、山岡教授は「スマートフォンやSNSの普及により、消費者サイドに情報が集まりやすくなったことから小細工はすぐに見破られてしまう時代になった。多数のフォロワーを抱えるインフルエンサーを活用しても一時的な販売増にしか結びつかない」と強調しています。
徹底した消費者目線に立ち企業の論理を排除することは、短期的には自社にとってデメリットの場合もありますが、悪いことも包み隠さない正しい情報発信を通じて、ブランドを深く理解してくれる消費者を地道に増やすことが実は重要ということです。
山岡隆志教授 プロフィール
実業では大手企業において、本社事業開発室長、関連企業の取締役兼CMO(マーケティング最高責任者)を歴任、全社的な事業開発とマーケティング戦略、デジタル・マーケティングを責任者として推進してきた経験をもつ。 経済産業省主催「デジタルコンテンツEXPO」特別賞選考会委員、日刊工業新聞主催「キャンパスベンチャーグランプリ」審査委員など歴任。CMO Japan Summit、日本経済新聞、日経デジタルマーケティング、宣伝会議、Google、IBM主催のセミナーなどで講演多数。 大阪大学工学部卒、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。株式会社アルペン 顧問。名古屋商科大学 商学部 教授、名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科 教授所属学会は、日本商業学会、日本消費者行動研究学会、商品開発・管理学会、日本広告学会、マーケティング学会、組織学会など。
→《教員紹介ページ 「山岡隆志教授」》
→《教員インタビュー「アドボカシーマーケティング」》
→《教員インタビュー「デジタルマーケティング」》