【留学生レポート】トヨタ産業技術記念館見学
名古屋商科大学ビジネススクールの英語MBAプログラムを専攻する外国人留学生が、トヨタ産業技術記念館への訪問を振り返り、その体験をレポートしてくれました。
ドルカスさんのレポート
トヨタが当初、繊維会社であったことを知っていますか?今回の見学を通して、トヨタの歴史だけではなく、企業文化や経営理念についても学ぶことができました。まずはじめに、1890年代に開発されたトヨタの木製手織機の実演から始まりました。その後、いくつかの織機が自動化され、さらに開発・改良されていく様子を見せてもらいました。この記念館には50件以上の特許技術があり、これらの織機は後にトヨタのエアバッグやシートカバーの製造に使用されることになります。1934年に開発された「エンジンA」と呼ばれる最初のエンジンが、時速110km(当時としては驚異的なスピード)で走る様子も映像で見ることができました。また、ToyodaからToyotaへの社名変更についても、マーケティングやブランド認知において重要だったことを知りました。最後に、バイオリンを演奏するロボットのミニパフォーマンスがありました。このロボットは「二足歩行のパートナーロボット」で、人間と同じように手や指を動かし、バイオリンで有名な曲を演奏することができます。今回の見学は非常に興味深いものでした。私が目にした真の革新性と創造性の数々から、私もいつかトヨタ自動車のように現実世界の問題を解決する革新的なビジネスリーダーになりたいと思いました。
アンナさんのレポート
私の母国ガンビアでトヨタブランドはとても有名で、自動車生産がトヨタの主な領域だという印象を持って育ちました。そのため、今回トヨタ産業技術記念館を訪れ、トヨタグループが自動車生産に乗り出す前に、実は繊維会社としてスタートしていたということを知り、驚きました。トヨタ産業技術記念館は、繊維会社から今日の世界的な自動車メーカーへと変貌を遂げたトヨタのイノベーションの歴史を守るために設立されたそうです。エントランスでは、パートナーロボットによるバイオリン演奏が行われていました。ロボットが感情的な機能を果たすことを初めて体験し、人事部出身の私にとっては驚きの連続でした。また、創業者・豊田佐吉の産業革命の起点となった建物の建築芸術は非常に印象的でした。1890年代の伝統的な糸紡ぎの手織機から、最新の電子制御式織機まで、スタッフの方による様々な紡績機械の実演も素晴らしかったです。私にとっての今回のハイライトは、1930年代のトヨタAAモデルから現在のハイブリッドモデルまで、さまざまなトヨタ車のモデルとそのエンジンを見ることができたことです。トヨタ自動車の革新的なプロセスを直接見ることができたのは驚きでした。創業者の創造性と革新の精神に触れることができる貴重な経験となりました。