先日、名古屋商科大学と名商大ビジネススクールが主催する、2021年サマープログラムがオンラインで開催されました。今年のテーマは、「Leading Mindful Digitalization」。名古屋商科大学と名商大ビジネススクールが主催するこの季節限定のプログラムについて、前回のプログラム前半では、参加者たちはデジタル変革(DX)に影響を与え、その有効性を決定する様々な要因に対する理解を深めました。今回は、3日目以降のプログラムについてお伝えしていきます。
名商大ビジネススクールの短期プログラムでは、教養や交流も大切にしています。3日目は、春光院で副住職を務める川上(全龍)隆史氏による、健康と精神的充足に関する東洋哲学の考え方に関する授業から始まりました。その中で、参加者たちは同氏の言葉に導かれながら実際に瞑想を体験しました。その後は、Ray Hui教授の講義へ移り、ニューノーマル下において変容する仕事と生活の本質について探求し、またデジタル時代におけるリーダーがリモートワーカー達を鼓舞する新たな方法を見つけることがいかに必要かということについて議論しました。
4日目の午前の講義では、Verizon WirelessやVodafoneといった大手企業のマーケティング責任者を務めたTed Takagi教授が、消費者とユーザーの観点からデジタル変革のプロジェクトを考察するために、鋭い質問を投げかけて参加者を導きました。また、続くDan Qin教授による講義では、AIを使ったデジタル化戦略が、一見変化のない業界のオペレーションや顧客体験を一変させる可能性があることに触れ、実際の企業の成功例を分析することで、成功へと繋がった様々な要因について考察しました。
5日目の最終日には、グループに分かれてデジタル変革戦略を固め、全体にプレゼンテーションを行いました。発表されたアイデアの中には、観光業、不動産業、さらにはヘルスケア産業をも変革しうる画期的なものもありました。参加者の多くは、当初デジタル変革についての多様な視点を体験することを期待してこのプログラムに参加していましたが、すべてのプログラムを終えた参加者からは、新たなアイデアを吸収できただけでなく、プログラムの建設的な雰囲気や、互いに生まれた仲間意識について等、プログラムの終わりを惜しむ声も多く聞かれました。