Designing Organizations
東京、名古屋、大阪の3キャンパスの学生が名古屋キャンパスに一堂に会して受講する合同講義の1日目です。
6科目開講しているうちの1科目、小河光生客員教授の「Designing Organizations」を紹介します。
この授業は、組織論の基本的な理解から始め、実際の経営で実践する手法・考え方を身に付ける事を目的としています。
組織と組織を動かす仕組みの理解、組織戦略と企業戦略の関係、リーダーシップと組織の関係を通じて学びます。
独自性ある企業を選出し、いかに組織構造や組織を動かす仕組みと結びついているか「Google」や「富士通サポート&サービス」のケースを用いてを考察しました。
VRIOフレームワークとは...
競争に打ち勝つために自社が保有しているリソース・経営資源が、どの程度優れているのかを判断するためのフレームワークです。
V:Value(経済価値)
市場において企業の経営資源が充分に経済的な価値があると顧客に認識されているかどうかを分析します。誰も欲しがらないようなものには価値はありません。
R:Rarity(希少性)
企業の経営資源が市場において希少性を発揮しているかどうかを分析します。希少性が薄ければ、他企業の市場への参入が容易になります。
I:Imitability(模倣可能性)
企業の経営資源が模倣、つまり真似をしやすいかどうかを分析します。模倣しやすい場合は、現状で経営資源に差があるとしても、時間の問題で競合に追い付かれる可能性があります。
O:Organization(組織)
企業の経営資源を有効に活用できる組織体制になっているのかどうかを分析します。組織が整っていないとせっかくの経営資源が宝の持ち腐れになってしまいます。
ピラミッド組織とフラット組織の得失、マトリックス組織形態の長所と短所、マトリックス組織体制による
部門ごとのパフォーマンスの変化・人材育成投資をディスカッションし学んで行きます。
組織活性化をはかる具体的手法、社員のモチベーションを向上させる考え方も学びます。
企業風土変革、組織構成員のやりがい、働きがいをいかに向上していくか、という実践的なテーマも扱います。