PIM(国際経営協会)設立50周年総会を主催
名古屋商科大学と大学院は、昨年秋に、PIM(パートナーシップ・イン・インターナショナル・マネジメント)の正会員として認められ、2023年度総会が本学大学院名古屋キャンパスを会場として2023年10月25日から27日までの3日間にわたって開催されます。
PIMは、1973年に設立され、今年度で設立50周年を迎えました。日本で開催するこの記念すべき総会には、62校(36カ国)から115名超の参加者を迎えます。
PIMは年に1回開催するこの総会で経営教育に関するベストプラクティスの共有や、PIMの成長と発展のための戦略について協議し、国際的な経営教育に影響を与える課題に取り組んでいますが、今回の総会は、PIM設立50周年を記念し、「The megatrends driving business education in the next 50 years」をテーマとして、基調講演、パネルディスカッション、ワークショップなどがプログラムに盛り込まれています。
今回のPIM総会のために、本学では前MBA協会(AMBA)およびビジネス大学院協会(BGA)の会長であり、ウィーン経済商科大学(オーストリア・ウィーン)の名誉教授であるBodo SCHLEGELMILCH 博士を招へいしました。Bodo SCHLEGELMILCH 博士には、基調講演でのスピーチ、パネルディスカッションでのパネリストとして参加いただきます。
産業界からも、ソニーグループの人事・総務を統括する専務執行役員である安部和志氏ならびにフォーブスジャパンWeb編集部エグゼクティブ・ディレクター兼マネージング・エディターである谷本有香氏が基調講演に登壇します。
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、2つのテーマが用意されています。一つ目のテーマは「ビジネス教育を発展させ、充実させるための国際協力の促進について」で、アジア(慶應義塾大学)、ヨーロッパ(オーストリア・ウィーン大学)、北南米のビジネススクール(カナダ・トロント大学ビジネススクール、アルゼンチン・トルクァト・ディ・テラ大学)から各1名、およびBodo SCHLEGELMILCH 博士、計5名のパネリストがアジア地域チェアーである香港中文大学ビジネススクール・Seen-Meng Chew教授による進行のもと、参加者とともにディスカッションします。2つ目のテーマは、「インパクトのある業界パートナーシップの構築について」で、本学大学院研究科長・岩澤誠一郎教授による進行のもと、本学の実務家教員、MBA、EMBA修了生、およびBodo SCHLEGELMILCH 博士がパネリストとなり、参加者とともにディスカッションします。
ワークショップでは、本学大学院の3名の教授が「未来のビジネスリーダー育成に求められるサステナビリティ教育の実践」「ビジネススクールにおけるAI技術の活用」および「ビジネススクールの新しい教育モデル」の3つのセッションを担当して各セッション参加者と一緒に考察します。
日本の文化セッション:風呂敷講座
また、今回の参加者の90%が海外から参加する外国人であり、日本の文化や歴史を紹介するセッションとして、「風呂敷講座」を設けています。この「風呂敷講座」では、創業文化元年から続いている「おおがや(大賀屋呉服店)」(愛知県岡崎市)7代目店主である植田浩一郎氏を講師としてお招きし、風呂敷の起源と歴史ならびに風呂敷の用途、特徴の紹介に加え、風呂敷の使い方について紹介します。本学が参加者にプレゼントとして用意する本学のロゴ入り「風呂敷」を使って、参加者が菓子箱の包み方も実践します。
総会最終日には、参加者は本学の日進キャンパスにて、Global BBA(英語プログラム)を拡充している学部教育環境を視察し、その後、「トヨタ博物館」を見学して、愛知県ものづくりの代表である自動車産業の進化と文化について触れていただきます。
PIM(Partnership in International Management)について
1973年に設立され、インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国)、コロンビア大学(米国)、清華大学(中国)をはじめ、世界のトップビジネススクールが会員と認められています(2023年10現在69校)。PIM会員校は、交換留学をはじめとする国際交流を支援するための枠組みとして活動しています。また、PIMはその会員校の多様性を高めるために、一カ国一校を原則として運用されており、本学の国際化への取組が一層高度化することが期待されます。