長澤かおりさん
- 体験談
- #キャリア
- #起業
- #EMBA
- #女性
- #大阪
《最強の環境で、最高の出会いがあります。》 長年、商品開発に携わってきた私の入学の目的は、現業のアウトプットの質を高め、自分自身の揺るがない軸を確立するためでした。ビジネスに必要な思考、知識、言語化...
READ MORE
Executive MBA
週末の東京校では、姉川知史教授による「Risk Management & Sustainability(オンラインでの対面遠隔授業)」の授業が開講されました。
本授業では、組織的にリスクを管理するとはどういった点を踏まえるべきなのかを整理し、その上で持続的な経営を実行できる組織はどのように形成していけばよいかを学びます。
1998年から2007年の10年間、トヨタは急成長を遂げ2008年には生産台数900万台に迫る勢いでいました。トヨタ車の高品質の評価は着実に上昇し、顧客からは信頼を得ている状況の中、最も重要な市場のひとつである米国での一連のリコール問題に直面しました。リコールに対する初動は不信感が広がったものの、トヨタ・ブランドは引き続き市場から支持されていましたが、時間が経つにつれいくつかの事実が明らかになり、米国におけるトヨタ・ブランドの回復力が試されることになりました。
本授業ではこのトヨタのリコール問題に対応するケースを用いて、ケース上から読み解ける経営の意思決定を整理するところからディスカッションをスタートさせ、トヨタの危機対応の是非について検討されていました。ディスカッションの中でトヨタの経営幹部はどのように対応すべきであったか、また実際に行われた対応は適切であったかを分析し、ビジネスにおいて直面するリスクを管理していくべきかを学ばれていました。
実際にトヨタのリコール問題を経験された参加者の方から当時を振り返り、社内ではどのような目標に向かって会社が成長をしていたかといったリアルな声が共有されていました。会社の利益を追求するあまり品質管理やリスク管理が後回しにされていたのではないかなど参加者同士の活発な意見が交差し、リスクマネジメントについて深みのあるディスカッションを展開されていました。
姉川知史教授のプロフィール
専門分野:社会資本、産業組織論、医療経済学
名古屋商科大学教授,慶應義塾大学非常勤講師。
1977年東京大学経済学部卒業,1983年同経済学研究科単位取得退学(経営学),1991年 Yale University, Ph.D.(Economics),1983年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手,1991年 同助教授,1998-2020年 同教授。2020年4月より現職。