長澤かおりさん
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《最強の環境で、最高の出会いがあります。》 長年、商品開発に携わってきた私の入学の目的は、現業のアウトプットの質を高め、自分自身の揺るがない軸を確立するためでした。ビジネスに必要な思考、知識、言語化...
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Executive MBA
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2022年6月19日に東京校Executive MBA(EMBA)プログラムで開講された阿部博友教授による『Corporate Governance & Business Ethics』の最終日の授業をご紹介いたします。
阿部教授はガイアナ宇宙センターによる日本初の商業用衛星打ち上げや伯ヴァーレの鉄鉱石輸出プロジェクトなど、歴史に残るプロジェクトに携わっただけでなく、M&Aからの撤退、労働訴訟、反トラスト法違反、横領、賄賂容疑、製品データの改竄といった、ビジネスの「影」に関する処理・対応もされていました。これらのご経験からビジネスを表と裏から捉えた知見をもとに、理論と実践を両立させた教育・研究活動を行っています。
名古屋商科大学ビジネススクールでは、教員の9割以上がビジネスの第一線で活躍してきた実務家教員で、AASCB、AMBA、EQIOSの3つの国際認証が定める「世界標準の教員基準」をクリアした教員を採用しています。本学のEMBA/MBAプログラムでは実務家教員によるケースメソッドによる授業を通して、実社会でのリーダーとしての活躍につながる実践的な学びを得ることができます。
本講義では、近年関心が高まっている「ビジネス倫理」と、その組織的浸透に不可欠な「コーポレート・ガバナンス(企業統治)」に焦点を当て、この2つの関係や意義について理解を深めることを目的としています。
ビジネス倫理の関心とは裏腹に企業の不祥事が続く現代において、企業に何が足りていないのか、どのような制度改革が必要であるのか、ビジネス倫理によって働きにくい環境の形成につながってしまうのではないか。
こうした様々な疑問に対して、実際の不祥事事例を取り上げて意見交換(ケースディスカッション)をすることで最適な解を見出していきます。
最終日の授業ではまず、「ビジネス倫理は利益を増大させるのか」という問いに対して議論をしました。
そして、ケースでは中国のヤフーが人権を侵害しうる法律を遵守し批判された事例や、2020年の重油流出事故で法的責任がないはずの商船三井が謝罪した事例を用いて、「ESG経営とガバナンス」について学びました。
倫理的な意志決定は、SDGsや社会的責任が重視される今日において当然されるべきものかもしれません。一方でビジネス倫理を実践できるのは資金的余裕のある企業のみで、大部分の中小企業は市場で生き残るために利益を優先せざるを得ないという見方もあります。
では、ビジネス倫理は企業の利益につながるものなのか。あるいは、海外進出をした際、現地の法律が悪法であれば倫理的経営を理由に違反してもよいのか。
このような正解のわからない命題に対して、学生たちはそれぞれ独自の視点から意見交換をし合い、阿部教授はクリティカルな問いかけで学生の意見を深堀し、視野を拡げていきます。そんな刺激的で臨場感のある授業が展開されていました。