ケースメソッドによる経営・ファイナンスの学びを活かして実践的なスキルを養い、社内でのキャリアチェンジを成し遂げました。
佐々木 宏さん(EMBA 名古屋校)
2020年9月 修了
大手メーカー勤務
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Executive MBA
マネジメント研究科(修士課程)General Manager Program
2017年3月卒業
トヨタ自動車株式会社、株式会社本田技術研究所、三菱重工業株式会社を経て、現在は三菱重工航空エンジン株式会社にて情報システム企画や開発実務取りまとめに従事。その後経営コンサルタントとして独立。
幼少のころから親族の経営する町工場に出入りし、手伝い(邪魔?)をしていたこともあってか、会社を経営することへの意識があり、いつかは叔父や父親みたいな経営者に、そう考えておりました。“MBAを取って将来はグローバルに活躍できる人間になる“そう思うようになったきっかけは二つです。
一つ目は昨年10月1日に分社化を経験した私は情報システムを担当しているが故に、経営者と議論をする機会が以前より増え、技術畑出身であるからか、検討の技術側への偏りや事業環境分析を実施した際の視野の狭さを実感することが増えていました。ですが、このことがきっかけで、民間航空機エンジン業界を日本が世界に誇れるビジネスに育てたい、その為に絶対必要な、中小企業の参入による産業の底上げに尽力したい、今の経営者の方々と一緒に作り上げたいと強く思うようになりました。それには体系的な知識と経験が必要であり、MBAを志すきっかけとなりました。
二つ目は2010年に延べ半年ほどカナダの企業へ駐在したことです。日本からは私一人が代表者(Representative Engineer)としてプロジェクト全体の調整役として駐在していたのですが、調整者である先方のプロジェクトエンジニアの方々や、そこまで年が変わらないマネージャの方々にMBAホルダーが多くいました。なぜかと聞いたところ「プロジェクト全体を見る職は経営層とのディスカッションも多く、技術系出身者であってもグローバルではMBAが必須となっている企業が多い」と言われてショックを受けました。確かにフレームワークを上手に使い、課題設定や問題のブレイクダウン、真因の特定の為の5Whyといった本質を考え抜く力が非常に高く、このことがきっかけで国際的に認められるMBA取得に興味を持つようになりました。
入学前に受講した長沢先生の講義「次世代エグゼクティブ・フロンティアセミナー」です。MBA取得に必要なことが座学中心であると思い込んでいた私は中小企業診断士の勉強に専念していたのですが、セミナーにおいてケースディスカッション中心で「考える」ことが中心にあること、色々な背景の方々の意見が非常に刺激になり気づかされることが多かったこと、先生が最後に言った「MBAは経験だ、完全燃焼してみなさい」という言葉が心に刺さったことです。
また、国際的に認められるMBAが取得できるということです。AMBAとAACSBの認証を受けているビジネススクールは日本では慶應義塾大学と名古屋商科大学ビジネススクールの2校のみであり、その中でも仕事と学修の両立ができる名古屋商科大学ビジネススクールに入学を決意しました。
現在の会社が立ち上がって間もない仕事の繁忙期でもあり、帰宅時間が12時過ぎることもあるなど非常に苦しんでいる点はありますが、平日は昼休みや帰宅して1~2時間程度、金曜日・土曜日の夜は予習レポートの仕上げでほぼ睡眠時間無しでやっておりました。
経営に関する知識はもちろんですが、時間の管理能力と時間内にあきらめずにやりきる力、そして、クラスにいらっしゃる様々な背景を持つ方々と議論することで自分とは違う視点での意見を真摯に受け止めて自分との違いを理解し、自分の意見を説明する能力が身についたと思います。
長沢先生 Strategic Thinkingと岩澤先生 Behavioral Economicsです。長沢先生の講義はビジネススクールに入学して初めての講義で、戦略的思考とは何かということをケーススタディを通して理論(定石)の基礎を学ぶ講義でした。一日に2つのケース(全4回で8ケース)を実施することもあり、予習の量が非常に多く体力的にも厳しかったですが、ケースディスカッションやグループワークを通じて実際に戦略を立案して、プレゼンテーションを実施する苦しさや厳しさ、楽しさを体感できる内容でした。また、長沢先生ご自身の武勇伝はMBAを志向される方々にとってきっと挑戦心に火をつける様な内容だと思いますので、是非皆さんにも体感頂きたいと思います。
岩澤先生の講義は行動経済学の講義で、1970年代以降に心理学と経済学を融合した人間は常に合理的な行動を取るわけではないという、言われてみれば当たり前だが、普段中々意識することができないことに焦点を当てた講義でした。一番印象に残っていることは、知的労働者に対して報酬を多く与えることがかえって効率を落としてしまうという事実があるということでした。どうすれば人にやる気をもって働いてもらえるか?など人間の本質に迫る気付きの多い講義でした。
今後の目標はグローバルに活躍できる人間になることですので、海外のビジネススクールへの短期留学やGLP(Global Leadership Program)の講義に積極的に参加して、グローバルな環境で1年目に学んだことを深堀しながら実践していきたいと考えております。将来的には、世界的にも成長期にある航空機業界における日本のプレゼンス向上の為に大企業だけでなく、中小企業も含めて盛り上げていくサポートをしていきたいと思っています。
取材:2016年2月
ケースメソッドによる経営・ファイナンスの学びを活かして実践的なスキルを養い、社内でのキャリアチェンジを成し遂げました。
佐々木 宏さん(EMBA 名古屋校)
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