Paulina Lopez
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MBA
オンライン授業での落合康裕客員教授によるMBA「Business Succession & Innovation」
落合康裕客員教授によるMBA「Business Succession & Innovation」をご紹介します。この授業では、ファミリービジネス研究において最も重要な課題とされてきた事業承継の事例に焦点を当て、ファミリービジネスの企業家活動について多元的、多角的、時間経過的に分析していきます。また、授業の一部において、非ファミリー企業の事例と比較ケーススタディを行うことで、ファミリービジネスの特質を如実に明らかにします。
授業3日目は、創業200年以上の老舗のお菓子メーカー「あみだ池大黒」のケースを使用しました。日本企業の97%を占めると言われるファミリービジネス、いわゆる家族経営の企業は、世代間での意見対立が発端となって組織が分れてしまうケースがありますが、あみだ池大黒の場合、先代との意見の対立がありながらも、その対立が拡大せずに解消されています。なぜ、成功し続けているのか、世代間の対立を解消させる理由・またその方法とはなにか、ケースから読み取り分析していきます。ファミリービジネスにおいて後継者は、先代経営者から事業や伝統を受け継ぎ、自分の時代においては時代に適合した経営革新を起こし、次世代に事業だけでなく伝統を引き継がなければなりません。受講生たちは、このケースから、後継者が先代経営者の実戦から何を参照し、何を引き継いでいるのか、何に変化を起こし、どんなイノベーションをしているのかについて様々な視点からディスカッションを繰り広げました。広がりのある思考力や知識を養います。
落合康裕客員教授のプロフィール
大和証券株式会社入社後、支店勤務をへて本社人事部に異動。組織の改変、内部統制などの経営管理を担当。その後、大和証券SMBC 株式会社金融法人部にて、大手生命保険会社や大手損害保険会社などの機関投資家に対する事業戦略提案や資本政策提案を行う。2014年より、日本経済大学経営学部(東京渋谷キャンパス)准教授就任。現在、大学を軸に企業の事業承継について経営戦略や経営管理の視点からの研究に従事。中堅企業の事業承継や後継者教育などを中心とするセミナーや研修など多数。昨年末に、日本で初めてのファミリービジネスの実証研究に基づく研究書となる『ファミリービジネス白書2015年度版』を株式会社同友館から発刊。同書の初代企画編集委員長をつとめた。