Paulina Lopez
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MBA
納村信之教授によるMBA「Business Ethnography」が開講されました。
本授業では、ユーザーがふだんどのような環境で生活し、その生活の中でどういった考えや行動で商品やサービスに接しているのか、消費者の行動をつぶさに観察・分析し、その中から問題点を発見することでそれを解決するための新しいソリューションを提案していきます。
「Ethnography」とは元来、文化人類学や社会学における調査方法として、定量観察ではなく観察・インタビューなどを通じて本質を見つける手法です。この授業の中では、エスノグラフィーとは何について理解し、それらをどうビジネスの分野で活用していくのかについて、ケースメソッドを用いディスカッションや実習を通じて理解を深めていきます。今回は写真や動画を見て、その中からから想定できる問題点、そこから改善できるソリューションを提案していくというプロセスを踏みましたが、表面的にその写真や動画を見るだけではなく、様々な角度から焦点を当てて意識的に観察することで、問題点や改善点を発見できるということを、受講生はそれぞれの提案からなるディスカッションで学び取っていました。その焦点を当てた部分に対して仮説を立て、自分なりの理論を組み立てることで、根拠のあるソリューションとしてプレゼンテーションをしていきます。受講生たちは、日常の写真や動画に埋もれてしまった当たり前の風景から問題点を見つけ出す点に最初は難しさを感じていたようですが、それぞれの意見の様々な角度の視点を引き出す、熱意あふれる納村信之教授のファシリテートのもと、ディスカッションが進むにつれ授業に活気が溢れていきました。
納村信之教授のプロフィール
東京大学工学部建築学科卒業、英国建築家協会建築学校(AAスクール)大学院修了後、東京大学大学院工学系研究科博士課程。清水建設設計本部、プランテック総合計画事務所勤務を経て、現在、株式会社テレデザイン一級建築士事務所取締役。都市から執務空間まで多様な環境をフィールドワークや人々の行動観察から明らかにすることで快適な環境を研究そして設計してきている。著書:「都市・建築フィールドワークメソッド」(INAX出版、2002)主要な建築設計作品:「東京電力電力館リニューアルプロジェクト」でディスプレイデザイン賞、JCDデザイン賞を受賞。複合施設「Esq広尾」でグッドデザイン賞、日本建築家協会優秀建築選2008を受賞。