Paulina Lopez
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MBA
名古屋校では換気・ソーシャルディスタンスを守り、ウイルス感染対策を徹底した上で、2020年度秋学期より対面での授業が運営されています。2020年10月10日開講の澤谷由里子教授による「Service Innovation」をご紹介します。
この授業では、小売、モビリティサービス、製造業のサービス化、新市場に関するサービスイノベーションの事例を多様な視点で議論します。また、それらの共通点や差異を抽出し、サービス・イノベーションの重要なポイントを理解していきます。
初日となるこの日の授業は、「新規事業立ち上げ」をテーマに授業が展開されました。なぜ新規事業の立ち上げは容易でないのか、またそれを打開するための方法について、海外企業のIBMにおけるケースに沿って検討をすすめていきました。1990年代初頭に45年振りの成長停止、そして大規模な損失を経験したIBMは外部からCEOを招き、自社が抱える根本的な問題を企業文化、ビジネスモデルの大胆な改革により乗り越えています。
IBMでは事業創出を試みる際、各プロセスを「実験的」に進めていくことで成功を導き出し、そこには単なる評価者ではなく「支援者」としての役割を果たすマネジメントの存在がありました。本授業ではイノベーションを実験と認識し実行していくことの重要性を確認し、多くの受講生が自身の勤めている環境での実体験、状況などを交え意見を述べ、多様な実例を学びながらアイディアを交わす有意義な議論が繰り広げられました。
専門分野:サービスデザイン、イノベーションマネジメント、アントレプレナーシップ
東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻修了。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。(株)日本IBM入社。情報技術の研究開発、IBM東京基礎研究所にてサービス研究に従事。科学技術振興機構サービス科学プログラム(S3FIRE)フェロー、早稲田大学教授などを経て、18年4月より現職。経済産業省産業構造審議会商務流通情報分科会「情報経済小委員会」委員「サービス産業の高付加価値化に関する研究会」座長代理「攻めのIT投資評価指標策定委員会」委員等。早稲田大学ビジネススクール非常勤講師、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構客員上級研究員、INFORMS Service Scienceおよび情報処理学会の編集委員を兼務。