Paulina Lopez
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MBA
2021年11月27日から東京校MBAプログラムで開講されている、瀧野一洋教授「Financial Analysis」の授業2日目の様子を紹介します。瀧野一洋教授は、金融危機以降のデリバティブ市場の形成メカニズムをデリバティブプライシング理論およびミクロ経済理論を応用し明らかにする研究や銀行の資産選択を説明する理論モデルの構築に従事するなど、金融経済学・数理ファイナンス論・金融工学を専門として、優れた研究業績を有する教育者として活躍されています。
本授業では、企業買収、新事業への投資に対し、踏むべきステップは何かを明らかするために対象先の企業、事業に対する分析や金融市場・経済状況の外部環境の変化を理解し、企業経営者あるいは一般の投資家はどのように意思決定すべきかの観点を学ぶことができます。4日間の授業を終える時には、資産および企業価値を構成する経済的かつ企業倫理的要因を理解し、ファイナンス理論を基にした投資決定ができるようになることを目指します。
2日目の授業では、2015年にトヨタ自動車が従来にない種類株式を発行するという「トヨタの⾰新的な株式発⾏(2015)」のケースを用い議論が行われていました。2015年トヨタ自動車は定時株主総会における定款変更を経た上で、議決権有する発行後概ね5年間は原則として売却できないという優先株式「AA型種類株式」を発行します。トヨタ自動車はこのころ「グローバル・ビジョンの実現」に向けて、持続的成長を実現するための競争力強化として革新技術を生み続けていくことによる企業価値の向上を目指していました。授業の中では、なぜトヨタ自動車はAA型種類株の発行を踏み切ったのか、ガバナンス視点に立った資金調達の是非を議論し、トヨタ自動車が取った意思決定を学んでいきました。AA型種類株式発行の意思決定に反応した海外投資家やアナリストからの批判に対し、受講生は豊田章男社長の立場に立って資金調達の継続性の是非を検討し、各ステークホルダーに対する不平等性の問題についても議論を展開されていました。
瀧野 一洋 | 教員一覧 | 名商大ビジネススクール - 国際認証MBA
名商大ビジネススクール - 国際認証MBA
https://mba.nucba.ac.jp/faculty/takino_kazuhiro.html