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観察から新しい提案をする《ビジネス・エスノグラフィー》

#ビジネス・エスノグラフィー #納村 #信之 #講義紹介

ビジネス・エスノグラフィー


名古屋で開講された週末講義、納村信之教授教授の「Business Ethnography」の一日目をご紹介します。

もともと民俗学などで研究対象を観察する手法として発達してきたエスノグラフィーを、ビジネスに適用して行くには具体的どう活かせるかを演習も踏まえながら学ぶ講義です。

1日目は、ビデオにて行動観察し得られた知見から仮説を構築し、マッピングする演習を行っていました。

ビデオ演習内容

同じ場所、同じ時間帯だが、日にちが異なるビデオを2パターン見る。
場所:名古屋の有名な待ち合わせ場所である金時計の回り

ビデオから読みとれる事象

  • 日にちが異なると(実際には土曜日と平日)、集う人の属性が変わる
  • 待ち合わせのメッカだが、1人で待っている人と大勢で待っている人では立っている場所が異なる


この写真のグループは、「サラリーマン」に着目し、人の動きから見て、「人は左側を歩く」特性の事実や、その属性における仮説「サラリーマンは目的地が他にあるため、金時計回りに滞留しない、また待ち合わせ場所には使用していない」などを説明していました。

翌日には、大須商店街に赴き、実際の人の流れを見て、行動観察から見る事実と仮説から、新たなマーケティングの可能性に関して模索する演習を行います。

ユーザーがふだんどのような環境で生活しているのか、どういった考え方で商品やサービスに接しているのかといったことを観察することは面白いと同時に気づきが多いです。