高圧経済とは何か
高圧経済論とは、金融と財政の両面から経済を需要超過にすることによって、あるいは経済が超過需要状態にあっても金融財政両面からの緊縮を遅らすことによって、超過需要状態を継続し、短期的、長期的に経済を拡大させる考え方です。本書は名商大ビジネススクールの原田泰教授と明治大学の飯田泰之教授による共編著で、高圧経済が経済を改善する経路とその利点を9つの章に分けて論じています。
共編著者の一人である名商大ビジネススクール 原田泰教授は東京大学農学部卒業、博士(経済学)。経済企画庁海外調査課長、財務省財務総合政策研究所次長、大和総研専務理事チーフエコノミスト、早稲田大学政治経済学術院教授、日本銀行政策委員会審議委員などを歴任。現在、名古屋商科大学ビジネススクールで教鞭をとり、著書に『昭和恐慌の研究』(共著、日経・経済図書文化賞受賞)、『日本国の原則』(石橋湛山賞受賞)、『日本はなぜ貧しい人が多いのか』『ベーシック・インカム』『デフレと闘う』『コロナ政策の費用対効果』などがある。