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プーチンの失敗と民主主義国の強さ 自由を守るウクライナの戦いを経済学から読む

原田 泰

名商大ビジネススクールで教鞭をとる著者の原田泰教授は、本書でウクライナとロシアとの戦争を通じて「自由と民主主義は、危機においても有効に機能する」という考え方を示しています。自由と民主主義の政治体制は、パンデミックや戦争にも強力な対抗力を発揮し社会を守り、自由の機能によって、通常の経済ばかりでなく、危機にも対応できるということを、全8章を通じて説明しています。ロシアのウクライナ侵略に関して、ウクライナの自由のための命懸けの戦いを愚弄する知識人を正し、ロシアの惨憺たる経済力と軍事力、独裁者プーチンの大失策を明らかにし、ロシアへの経済制裁の効果とウクライナ経済の戦後再建についても論じられています。

原田教授は東京大学農学部卒業、博士(経済学)。経済企画庁海外調査課長、財務省財務総合政策研究所次長、大和総研専務理事チーフエコノミスト、早稲田大学政治経済学術院教授、日本銀行政策委員会審議委員などを歴任。現在、名古屋商科大学ビジネススクールで教鞭をとり、著書に『昭和恐慌の研究』(共著、日経・経済図書文化賞受賞)、『日本国の原則』(石橋湛山賞受賞)、『日本はなぜ貧しい人が多いのか』『ベーシック・インカム』『デフレと闘う』『コロナ政策の費用対効果』などがある。