On the Society of “Harmony-ism”
An agenda for the 21st century global leadership development based on learning from the March 11th disaster in Japan
東日本大震災を超克する新たな高等教育をめざして : 21世紀のグローバルリーダー人材要件と育成機関の概念設計
東日本大震災の現実が提起する二つのリーダーシップ
2011年3月11日午後2時46分に勃発した東北沖大地震がもたらした東日本大震災により日本社会は太平洋戦争後の最大の犠牲者と被害を経験している。この大震災によって顕在化した2種類のリーダーシップの現状が、日本社会の高等教育体制の根本改革の必要性を警告的に提起している。その一つは震災現場の人々のリーダーシップであり、日本社会のみならず欧米社会からも高い感動と多くの賛辞を与えられた。もう一つは、その逆に日本社会に少なからぬ不安と失望をもたらした企業や社会の上位マネジメント階層人材のリーダーシップである。