事業承継研究所の研究事業が「さくらサイエンスプログラム」に採択されました
- 活動報告
2021年12月、名古屋商科大学ビジネススクールの研究機関の1つである事業承継研究所の研究事業が科学技術振興機構(Japan Science and Technology Agency)の「さくらサイエンスプログラム」(Sakura Science Exchan...
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事業承継研究所
Center for Family Business
名古屋商科大学ビジネススクールの研究機関の1つである事業承継研究所は、2021年10月10日、ベルギーのハセルト大学(Hasselt University)のファミリービジネス研究センター(Research Center for Entrepreneurship and Family Firms)と学術交流ならびに共同研究に関する協定を締結しました。日本とヨーロッパのファミリー企業の研究協力と交流を行うことにより、ファミリービジネス研究の一層の進展を図ることをその目的としています。
ファミリービジネスはその収益性と長寿性において高く評価されている経営形態です。その研究はヨーロッパにおいて特に進んでいます。ハセルト大学のファミリービジネス研究センターは、イタリアのボッコーニ大学と同様に、ヨーロッパにおける研究の中心となっています。一方、本学の事業承継研究所は日本のファミリービジネス研究をけん引する研究機関として、各方面から高い評価を受けています。今回締結した協定は、ハセルト大学側からの強い要請によって実現しました。
今回の共同研究協定は、いくつかの研究課題を念頭に締結されましたが、まず「社会資本とファミリービジネス」というテーマによる研究が日本側とヨーロッパ側で開始されました。具体的には、「社会資本の一つである地域の経営者組織のファミリービジネスの収益性と長寿性に与える影響」に関する調査研究がスタートしており、2022年には最初の論文が著名な国際ジャーナルに出稿される予定となっています。今後、日本とヨーロッパのファミリー企業の事業承継やサステナブルマネジメントに関する比較研究をさらに進め、その成果を国内外へ発信していきます。
名古屋商科大学と愛知県信用金庫協会会員15金庫は、2015年7月10日に事業承継支援に関する連携協定を締結しました。本学教員と信用金庫職員らが研究員を務める「名古屋商科大学事業承継研究所」を設立し、親族内承継を目的とした事業承継人材育成に協同で取り組んでいます。親族内事業承継を支援することで、中小・小規模事業者の事業基盤強化を図り、技術・暖簾(のれん)を後世に伝えると共に、企業の長期的な成長や雇用創出、地域産業の活性化などを目指しています。