働きながらMBAを取得するには

社会人が働きながらMBAを取得する方法は以下の選択肢ですが、今回は仕事と両立しながらMBAを目指す上で重要なポイントを中心にご紹介します。まずは授業形態、社会人MBAの授業は週末や夜間に行われるのが社会人大学院で一般的な姿です。

週末型MBA
夜間型MBA

次に教育研究活動の質保障の観点で以下の要素が重視されます。どのMBAランキングも費用対効果（ROI）として年収上昇に関する実績に大きな比重を置いているのがポイントです。企業経営者や採用人事が高く評価する人材を育成できているか？という観点で極めて合理的です。因みに、AACSB認証もしくはEQUIS認証を取得していることがMBAランキングに参加する条件となり、ローカルMBAは国際ランキングの対象外です。

国際認証（AACSB/EQUIS/AMBA）
国際ランキング（QS/FT/Economist）

最後に検討すべきは実学を求めてMBAに参加する社会人にとって重要な要素です、特に卒業課題は卒業必須ですので要注意です。国内の大学の修士課程であれば卒業課題として、特定企業の課題を深く考察する「特定課題研究」と学術的な課題を深く考察する「修士論文」の二種類が存在します。後者の修士論文は博士課程に進学して大学教員などのキャリアを進むための基礎要件となるので、具体的かつ実践的な成果物を検討したい社会人にとっては「特定課題研究」を選択することが現実解です。ビジネススクールの中には「修士論文」を特徴に掲げる場合もあるようですが、社会人（学生）と研究者（教員）のそれぞれが求める内容や水準にミスマッチを起こす例が多いのが実情です。修士論文は仕事の合間に完成させられるような代物ではなく、欧米のMBAで修士論文を課す大学はかなり少数派です。