国内でMBAを取得するための費用は年間100万円から300万円まで幅広く設定されており、誰もが安易にチャレンジできるものではありません。しかしながら、海外MBAの場合は地域的に大きな差があるため一概にはいえませんが、最低でも日本の2倍となる200万円が費用の目安となります。さらに海外MBAにチャレンジする場合に必要となる費用は現地での生活費が年間で300万円前後と考えると、2年制の海外MBAに通うと学費400万円に加えて生活費600万円として1,000万円は必要となりますので、仕事を中断して海外留学し、MBA取得を目指すことのメリットを合理的に考えるためには、MBA取得によってどれだけ年収が上昇するのか?を検討することになります。
費用対効果で決定するMBAランキング
皆さんご存知のMBAランキング、日本でも次第に認知度が高まって来ましたが、その決定方法はいたってシンプルです。まず、国際認証校でなければ公認とはいえないのでランキング対象とはなりません、そして最も大きなウェイトを占めいるのが「費用対効果」。授業料を一体何年で回収できるのか?という点で決定します。こうした教育の実社会における付加価値を数値化して序列化するという手法が一般的なMBAランキングとなります。
- 国際認証校であること(最低条件)
- MBA取得に必要な授業料/卒業後の昇給額
- 教員1人あたりの国際査読論文数(本の出版は研究ではない)
- 参加者および教員の国際的多様性
MBAの価値(年収増加)
ある転職紹介企業の調査報告によると、2007年頃は外資系企業ではMBAは年収にして最低でも100万円以上の価値があるとされていましたが、今年のMBAサーベイでは何と220万円にまで上昇していました。まだ日本企業の中にMBAの価値を正しく評価する体制が整っていない段階ではありますが、製薬系企業を中心としてMBA教育の価値を認める動きは確実に出ています。また非金銭面での価値も重要で、MBAの学び舎(ケースディスカッションやグループ討議)を通じて得たクラスメイトとの人間関係は生涯続く貴重な財産です。卒業後も続くMBAネットワークは会社内で得られる人脈よりも多様性に富んでおり、欧米ではビジネススクール選択の上で他の受講者がどのような企業から参加しているかを学校選びの一ファクターとして重視する傾向にあります。
MBAの価値(人的ネットワーク)
仕事での利害関係なく、ディスカッションを通じて本音で語り合うことの出来る人間関係。学生時代に戻った気持ちで人的なネットワークを構築できる事がMBAの醍醐味でもあります。海外にはMBA受講生の詳細なプロフィールを冊子にして配布しているビジネススクールも存在します。日本国内では個人情報の観点からそこまでオープンにする学校はありませんが、どの企業から参加者が来ているのかは説明会やWebサイトで十分確認できます。
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