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税理士の使命

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専門職業人における最大の使命


あなたの大切な人が原因不明の病に伏したとき、当然早急に医師の診察を仰ぎますよね。
診察した医師が患者と目も合わさず、身体に触れて容態を確認することもない。
電子カルテ作成候うパソコンに向かったまま、難解にして不明瞭な医学用語を操り、病気の原因が何であるのか、治るのか治らないのか、どう対処すればよいのか、明確な診断結果も提示しない。
結局、病気になった当人に問題があるかのごとく、何ら解決されることなく不安だけが増幅してしまった。
少なからず誰しもこんな経験がある筈です。

税理士に限らず、医師や弁護士等の専門職業人における最大の使命は、「困難にして憂慮される弱者の境遇を如何に簡明かつ安泰に導くことができるか」、換言すれば「難しいことをいかに簡単にできるか」という点にかかっているといっても過言ではありません。

税理士たる専門家の使命とは

税は、国民の生命に次ぐ大切な財産に対して国家権力が及ぶ唯一の侵害規定であります。
従って、こうした税法規が老若男女全体に対して律し作用されていくためには、万人とはいかないまでも相当の理解を得られることが必要となります。
しかし厄介なことに、医学用語同様、税の関係法規は「一読難解、二読不可解、三読不愉快」と揶揄されるほど複雑難解です。

複雑にして難解な税法規を現実の社会経済事象にあてはめ、原因不明の病に陥った不安定な状態にある弱者に対して、相手の立場にたって「分かりやすく、丁寧に、繰り返し、明確に、早期に」解決していく。
ここに税理士の使命が存在すると考えます。

複雑難解な税法規も万人の理解を必要とする以上、現実社会で営まれ繰り広げられている様々な人間模様や社会現象、経済慣習を基盤として創設されているはずです。
無味乾燥な税法規もこうした感性でもって捉えれば、税の本質に迫ることが可能となり案外容易に首肯合点が得られるとともに、一定の社会常識の範囲において解釈可能な規律であると理解できる訳です。

「税は心」です。
「税という窓」をとおして社会と経済を展望する。
現実の社会に息づいている人間の営みや感性を理解し、その延長線上において税を解釈して適用していく。
税を心でもって理解し、簡明かつ丁寧に説いていく。
これが税理士たる専門家の使命であると自戒しつつ確信しています。

最後にもう一度、「税は心」です。