アブストラクト

本ケースは、中古書籍業界のトップ企業であるブックオフ株式会社を題材とする。中古書籍業界は、経済不況の中では定価販売されている本を安価に手に入れる事ができる点や資源の有効利用という環境の面で本が再利用される点等が評価され、消費者にとって日常生活の一部となっている。この中古書籍の市場を創造し、創業から現在に至るまでトップに君臨しているのが「ブックオフコーポレーション（以下、ブックオフ）」である。ブックオフは本を買い取る際、内容や価格ではなく状態（綺麗さ）で評価し、従来の専門知識を持った古書店ではなく全国にチェーン展開した新古書店という新しい業態を生み出し成功してきた。そこには素人でも短期間に実践できる仕組みや信頼を得る工夫が施されており、一般的なブックオフ店舗に焦点を当てて詳細に取り上げる。また、過去の課題と対策・現在の展開を取り上げ、今後の方向性を検討していく。

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