アブストラクト

国民航空（NAL）は、1951年米国の管理下で設立され、1953年に半官半民の国営企業としてスタートした。翌年には国際線に参入し、それ以降日本を代表するナショナルフラッグキャリアであった。その後1987年に完全民営化され、規制緩和による航空自由競争の時代となり2004年に日本航空システム（NAS）と完全統合して他を凌駕するメガキャリアとなったが、次第に経営危機に陥り2010年1月19日に会社更生法が適用され倒産した。本ケースは、公共交通機関という使命をもった公益企業であるNALの破綻の意味と再生の方向性を考えていくケースである。

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