アブストラクト

秋葉原や日本橋の電気街を発祥とする電器店やオーディオ店が大型化し、チェーン展開していったのが始まりである家電量販店。1980年代以降は新宿駅や池袋駅周辺に拠点を置くカメラ販売の量販店が「カメラ店」の枠を超え生活家電をはじめAV機器、パソコン、携帯電話などの販売にも手がけるようになった。1990年代以降は電気街に代わってカメラ系の大型量販店が相次いでターミナル駅に店舗を構える一方、郊外では多数の駐車場を併設した店舗網を持つチェーンストアが規模を拡大していった。しかし　バブルがはじけて以来家電量販店業界では激しい価格競争を繰り広げ、各社は他社シェアを奪うため、コストリーダシップ経営を実現しようとしていた。そこで各社は他社より一円でも安く商品を提供すれば顧客を引き寄せられると考えていたが、消費者ニーズの多元化となった今が安いだけでは顧客を掴めない。消費者は便利性や店員の親切さを求めるようになって来ておる。ここで注目したいのが家電量販店業界の中ずっとトップに君臨する（株）ヤマダ電機である、その成功要因について洗い出したいと考える。

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