アブストラクト
特許業務法人Y国際特許事務所(「Y特許事務所」と称する場合がある)は,大阪市に本社、東京中央区に支社を置く、化学・バイオ・医薬を専門とする特許事務所である。特許事務所業界がかかえる問題は主に2つあり、日本国内の特許出願の減少及び弁理士の急激な増加である。これにより、弁理士1人当たりの1年間の特許出願数の担当数が、2001年の「92」件から2010年の「40」件になり、2015年には「34」以下になると予想されている。ほとんどの特許事務所は、将来は特許出願数が横ばい又は減少傾向になると考え、現在の顧客の維持のための対策、新規顧客の開拓、特許出願業務以外での収益の柱が必要であると考えている。しかし、Y特許事務所を含む多くの特許事務所では、基本的には顧客からの受注待ちである。また、弁理士業は、他の士業と比べてもマーケティングが最も遅れていると言われている。Y特許事務所をケースとして取り上げることにより、特許事務所が生き残るための経営手法を考察する。
詳細情報
ケースID | 12-1008 |
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登録 | 2012 |
業界 | 法律事務所, 特許事務所 |
分析領域 | マーケティング |
ページ数 | 50 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |