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三和化学研究所 2011

#成長戦略 #Biomedical #Marketing #IT戦略


アブストラクト

三和化学研究所は、医薬品卸大手スズケンの子会社として医薬品製造からスタートした。その後、ニュートリション事業(医療用食品)に参入、さらに診断薬事業にも参入し、3事業を中心に委託製造事業等にも進出した。「糖尿病治療のベストパートナー企業」になるというビジョンを掲げ、現在糖尿病領域にリソースを集中させている。糖尿病領域に選択と集中にいたる大きなインパクトは、糖尿病自己血糖測定器「グルテスト」をアークレイ社から導入し、トップシェアに躍り出たことによる。成功要因としてはインスリン依存型の糖尿病患者には絶対的に必要な本機器が、親会社スズケンの営業部員とのシナジーにより企業規模以上の営業力を発揮したことが大きい。さらに自己血糖測定器「グルテスト」とのシナジーを利かせ、ドイツバイエル薬品からα-グルコシダーゼ阻害薬「セイブル錠」を導入し、一時は経口糖尿病用剤中4位までに育薬し、そのポジショニングを確固たるものとした。本ケースは,三和化学研究所の営業部門トップが2017年3月までに売上高1000億円を達成する為に、新薬アナグリプチンの上市も踏まえ、さまざまな可能性を探るというケースである。本ケースには,三和化学研究所の取り扱う主要製品群が登場し、それらに関連して関係性が取り上げられている。主人公は,医薬品,製薬業界の特徴を前提にして,さまざまな市場のポテンシャルをどのように考え,どのようなどの事業にリソースを投入することを検討、評価、意思決定し、どのようにマーケティング戦略を遂行するべきであるか検討する。今回の前提として、主人公の川中営業本部長に与えられた使命として、医薬品事業を中心に成長戦略を描いていくことを前提としていることを付記する必要がある。

詳細情報

ケースID 12-1016
登録 2012
業界 医薬品製造業
分析領域 マーケティング
ページ数 31
言語 Japanese
ティーチングノート あり