ソフトバンク 2012
アブストラクト
ソフトバンクは2006年ボーダフォン日本法人を破格的な価格の約1.7兆円で買収し、携帯電話事業者へ仲間入りをした。同年10月にソフトバンクモバイルに社名変更し、端末ラインアップの充実、月額980円という業界最低基本料金プラン「ホワイト」等打ち出し、好評を得た。2008年からはアップル社のiPhoneを独占販売し、一気にシェアを伸ばした結果、2012年4月の時点では約23.3%(ウィルコム込)シェアを占め、2位のauとの差を5%帯まで縮めた。現在移動体通信事業はソフトバンクグループの売上、営業利益とも6割以上を占める中核事業になっている。但し、国内市場は頭打ちの状態であり、海外で活路を探すしかない。本ケースは、こうした市場環境の中でソフトバンクのトップが、会社の更なる発展を継続するため、アフリカ市場でBOP層を対象にした携帯電話市場を展開するというケースである。本ケースには、ソフトバンクの携帯電話事業のアフリカ参入を巡り、アフリカという貧困国が集まっている大陸で飛躍的に発展している携帯電話市場、既に進出している欧州系、アジア系及び地元の通信事業者が登場し、新規参入者として主人公である社長の孫正義が新興国市場のポテンシャルをどのように考え、どのようなビジネスモデルを立案し、どのような戦略を遂行するべきであるかを検討するものである。
詳細情報
ケースID | 12-1029 |
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登録 | 2012 |
業界 | 移動電気通信業 |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 28 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |