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AstraZeneca K.K. 2013

#競争優位性マネジメント #顧客志向型営業 #ダイバーシティ


アブストラクト

日本でビジネス展開をしてきた新薬開発型医療用医薬品メーカーの多くは、ある程度の期間で開発に成功した新薬を上市し発売後は多額の交際費を投入して数百億円規模と言われる研究開発費を複数年かけて回収し、開発した医薬品が画期的で優れていれば様々な特許に守られ長期間に亘って利益を享受してきた。享受した利益を再び革新的な新薬の研究開発に分配するというキャッシュフローは、内資系・外資系メーカーを問わず日本市場拡充に比例して医療用医薬品メーカーの成長曲線を下支えしてきた。しかしながら、欧米医薬品市場の冷え込みにより世界第2位の医薬品市場である日本での競争激化や後発医薬品促進など政府主導の医療費抑制政策といった外部環境の変化を受け、これまでのビジネス・モデルでは競争力を失う可能性に直面する医薬品メーカーが数多く存在している。英国に本社を置く外資系メーカーであるアストラゼネカ株式会社は、すぐさま競争力を失う危惧は無いが、外部環境の変化に加え業界の透明性ガイドラインの施行や接遇行為の自粛などを独自で取り入れ顧客との関係の在り方が大きな転換期を迎えている。しかし一方で、今後も継続的成長が見込まれている日本を「グローバルの成長を牽引していく市場」であると重要視している為、パラダイム・シフトを超越するイノベーションの推進が不可欠である。本ケースでは、アストラゼネカ株式会社日本法人プライマリーケア事業本部長である主人公が、「日本の医療用医薬品市場において新薬開発の源泉となる収益性を如何にして高めていくか」というミッションをより効率的に実現する為に行うイノベーションについて検討する。

詳細情報

ケースID 13-1019
登録 2013
業界 医薬品製造業
分析領域 総合経営
ページ数 28
言語 Japanese
ティーチングノート あり