アブストラクト
SONYは創業者=ファウンダー世代以降の経営者にバトンタッチした時点(1995年)を境に大きく変わりSONYの凋落が始った。世界初、日本初の人をわくわくさせる製品誕生がソニーから消えた。本ケースは、3部構成とする。第一部は創業者=ファウンダーの経営『井深大エピソード』、第二部は1995年以降のプロフェッショナル経営『出井伸之エピソード』、第三部は『①「井深大氏が社長退任後、目指したモノ」②「盛田昭夫氏と井深大氏の絆(エピソード)」③作者自身の見解』。第一部と第二部の対比でソニーの光と影(凋落の原因)を経営者、経営手法の違い等からその理由を問える記述とした。特に、欧米型のプロフェッショナル経営傾倒の罠や、ソニーが世界を舞台に高いブランドイメージを形成し、世界トップ企業へ名を連ねるに至った『源流』に触れ、現在の日本の経営に忘れられている「大切な源流」を気付かせるエピソード構成とした。そして、第三部では創業者世代の経営が幕を閉じる1995年にSONYはどうすれば良かったのかへのヒントとなるエピソードを複数、作者自身の思いも交え記述する。『井深氏が1995年時点で社長だったらどうしていたのか』『井深氏、盛田氏の絆とSONY成功の関係性』等々。本3部構成全体を通じ、特にモノ創りの業界に於て、これからの日本の企業がかつてSONYがそうであった世界優位となる日本独自の経営とは何ぞやを追求、模索できるケースとした。
詳細情報
ケースID | 14-1068 |
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登録 | 2014 |
業界 | 通信機械器具・同関連機械器具製造業 |
分析領域 | ベンチャービジネス |
ページ数 | 74 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |