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FSC社 2015

#食の安全性 #経営理念 #ビジネスモデル

アブストラクト

このケースでは、新興国モンゴルの外部環境の違いや真実を通して、制度の隙間や政治的な面からみた様々な問題の中からビジネスチャンス生み出そうとしているモンゴルの給食企業について述べている。近年、多くの新興国で問題となっている食の安全性をテーマにし、代表として私自身の母国モンゴルを選択した。食の安全性を高めるビジネスの重要性を主題とし、新興国に置ける新製品の導入と新規ビジネスの展開方法を検討する目的でケースに至った。このケースを通して、読者の皆さんに食に対する意識を高め、安全な食がいかに大事かということを改めて考えていただきたい。地球人口が増加し続け2006年65億人から2050年には91億人まで増加すると予測され、人口増加に伴う食料不足がおきると学者たちが懸念を上げている。地球人口が増加し続けると収穫量を増やす必要が生じるのは当然であるだろう。2050年までには新技術による野菜工場の発展などが考えられるが、人類と同じく長い歴史を持つ農薬(約3000年前から)の使用が全滅するとは考えにくい。地球人口の増加による食料不足は、新興国の経済発展により、世界中の問題に発展する可能性が高い。つまり、現在は、食料不足や安全性の低い食材については、新興国や途上国だけの問題とされている。しかし、今後は先進国も同じ問題に直面する可能性があると考えられる。こういった状況が予測される中で食料ビジネスは、今後も有力なビジネスになることは間違いないと思われる。この着眼点から、FSC社も食のビジネスを継続する必要性と重要性を認知し、現在の給食事業に加えて、一般人向けの野菜洗浄剤を販売する新規事業を始めようとしている。(安全な)食のニーズがあることに対して課題も少なくない。新規事業の野菜洗浄剤のFood Cleaner(以下:FC)を販売するだけでは、他社の参入や新技術による代替品の登場により、価格競争に陥る可能性が高いビジネスモデルとなっている。競争優位を維持するにはFCでブランドを構築することが重要であり、積極的なプロモーション活動を行っている。そのため、プロモーションコストの増加により、収益性が合わなくなる可能性が高い。また、機会損失を防ぐためにウランバートル市内の全食料を扱う販売店に販売網を広げ始めている。その結果、流通費が上昇し、変動費が53%まで上昇すると推測している。

詳細情報

ケースID 15-1037
登録 2015
業界 農畜産物・水産物卸売業
分析領域 企業倫理
ページ数 20
言語 Japanese
ティーチングノート あり