アブストラクト
製薬企業A社は、主力医薬品Bの米国での売上増により、1兆円企業へと成長してきた。しかしながら、2015年に当該医薬品Bにかかる米国特許が失効するため、大幅な売上減が予想されている。そこで主力医薬品Bの売上減をカバーするために、M&Aやライセンスによる新製品導入、国内新薬開発、既存製品の展開などの準備が進められてきており、その内容が2014年に中期計画(成長回復計画)として発表された。この成長回復計画は、C社長の陣頭指揮の元、立案されてきた。2014年末に大型買収が完了し、成長回復に向けた大枠の準備が整った。これから本格的に計画を実行していくという矢先、C社長が50歳代の若さで、この世を去った。本ケースでは、内外の製薬企業とA社を比較検討することからA社の戦略の妥当性を検証するとともに、A社がこの成長回復計画を成し遂げるために必要な要件を検討する。さらに、企業理念が持続進化に与える影響についても考察を加える。
詳細情報
ケースID | 15-1089 |
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登録 | 2015 |
業界 | 医薬品製造業 |
分析領域 | 企業倫理 |
ページ数 | 43 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |