アブストラクト
零細の広告代理店としてスタートした株式会社フィックスは、テレビ事業者との強いつながりを構築し、その背景をもとにCMなどの電波媒体の取り扱いを基本とし、顧客ターゲットを専門学校に特化して安定的なマージンを得ていた。しかし、時代の変遷(インターネット広告の台頭)を転換点として、2003年に在宅医療に特化した診療所(クリニック)の立ち上げを実現させ、業態の変革を行った。その後、在宅医療患者の増加や国の在宅医療推進の後押しもあって飛躍的な成長を実現し、更なる成長を画策していたさなか、2014年の「診療報酬改定」によって、フィックスの管理下組織である当該クリニックにおいて、組織の統制や政治的な問題が顕著化し、翻弄され続ける事態に陥った。これら一連のストーリーをフィックスの創業社長を通して描写し、三十数年間、零細企業のワンマン経営を行ってきたフィックスの創業社長が直面した組織的な問題や、今後において直面すると考えられる課題を浮き彫りにする。
詳細情報
ケースID | 15-1077 |
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登録 | 2015 |
業界 | 病院 |
分析領域 | リーダーシップ |
ページ数 | 25 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |