三矢産業株式会社 2015
アブストラクト
本ケースは、三矢産業株式会社(以下、三矢産業)の中核を担うトヨタ開発事業部が、どのように組織変革をしていくかを検討するものである。三矢産業は、創立75年を迎え、1941年の創業時には従業員70人であった小さな会社から2015年の現在では従業員23万人の大企業へ成長し、“自動車用組み電線(以下、ワイヤーハーネス)”の世界トップシェアのワイヤーハーネスメーカーになった。三矢産業は創業時から主要取引先であるトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ自動車)と安定的な需給関係を築き、トヨタ自動車のTier1の部品サプライヤーとして、関係会社としても重要な位置づけであった。トヨタ開発事業部は、トヨタ自動車向け組織であり、三矢産業の自動車部品事業の中核に位置し、順調に売上を伸ばしてきた。しかし、米国のリーマン・ショックやトヨタ自動車の体制の変化、競合企業の技術力の成長などといったトヨタ開発事業部を取り巻く環境変化の影響によって、トヨタ開発事業部が抱えていたいくつかの課題が顕在化し始めてきた。こうした組織の内部環境と、組織をとりまく外部環境から、主人公にトヨタ開発事業部の中堅設計者を据え、読者が、彼の視点から組織の問題点とそれに対する解決策を考察することを目指している。
詳細情報
ケースID | 15-1116 |
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登録 | 2015 |
業界 | 自動車・同附属品製造業 |
分析領域 | 企業倫理 |
ページ数 | 20 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |