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ケースメソッド

Case Method

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DENSO 2015

#ビジネスエスノグラフィ #ビッグデータ #デザインシンキング


アブストラクト

デンソーでは、多くの自動車メーカーと同様に「2020年にレベル3の自動運転システムの実用化」を掲げるなか、自動運転システムの市場規模は今後ますます拡大し競争が激化していくと予想される。自動運転車を実現するためには大きく分けて3つの技術が必要である。1つ目に周辺の自動車や歩行者と衝突しないように周辺を「認知」する技術、2つ目に自車や周辺の状況から取るべき行動を「判断」する技術、3つ目に判断した内容に応じてブレーキやステアリングなどを「操作」する技術である。高度運転支援システムの進化によって「認知」「判断」「操作」の自動化が進んでおり、反応時間が短縮されることにより危険を「認知」してからブレーキを「操作」するまでに進む距離(空走距離)を極限まで短くすることが可能になってきている。しかし、ブレーキを踏んでから停止するまでに進む距離(制動距離)は路面乾燥時でも時速60kmで走行していた場合には1秒で20m進んでしまうため、特に死亡事故原因の3割を占める急な死角からの飛び出しに対しては急ブレーキを踏んでも間に合わない。そのため、高度運転支援システムでカバーできない場合には、「ボデー構造」や「拘束装置」などの事故の被害を軽減する衝突安全技術により危険を回避するしかない。ステアリングを切って危険を回避することも可能だが、ステアリングを切った先で2次事故につながる可能性も大いにある。そこで、交通事故を起こす直前に歩行者や自転車運転者がする行動を観察して交通事故を未然に防止するサービスを創造することで、安心・安全な自動運転社会を実現する。

詳細情報

ケースID 15-1133
登録 2015
業界 自動車・同附属品製造業
分析領域 マーケティング
ページ数 22
言語 Japanese
ティーチングノート あり