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大王製紙 2016

#競争力の源泉 #グローバル展開 #成長戦略


アブストラクト

大王製紙は総合製紙メーカーとしてフルライン政策を取っているが、業界の2強である王子HD、日本製紙に比べ規模では大きく劣っており、特定品種に特化した専業メーカーとの競争も激しくなっている。また、事業多角化のため従来の製紙業の枠を超えて「紙おむつ、生理用品」といった衛生用品分野にも進出しているが、当該分野においては、花王、P&G、ユニ・チャームなどのグローバル企業との競争に晒されている。そのような厳しい環境下において、2011年に創業家出身の会長による資金の私的流用という不祥事が発生したことを契機として会社と創業家が対立することにより経営が一時混乱した。創業家との関係において一定の整理を付け、収益力の回復とガバナンスの強化を同時に推進する必要がある環境下で、2012年に「中期事業計画」を策定し、事業の再構築とガバナンスの改善に取り組んできた。その成果により、業績は回復基調にあるものの、事業環境は厳しさを増しており、持続的な成長を遂げるための打ち手を考察する。本ケースは、大王製紙が今後更なる成長をするための可能性を探るというケースである。本ケースには、大王製紙の取扱う製品群、それら製品群の製造工程や商流、競争力の源泉、競合との関係が取り上げられている。主人公は、これら製品群の特徴を踏まえたうえで、市場のポテンシャルをどのように考え、どのようなビジネスモデルを立案し、どのようにマーケティング戦略を遂行すべきであるかを検討する。

詳細情報

ケースID 16-1108
登録 2016
業界 紙製造業
分析領域 マーケティング
ページ数 22
言語 Japanese
ティーチングノート あり