政井金網 2016
アブストラクト
政井金網株式会社は政井家の親族だけで運営される株式会社であり、中小企業基本法の定義分類上は小規模事業者に当たる。従業員は6名のいわゆる町工場である。主人公の政井佑介は政井金網株式会社の社長である政井修一の長男であり、東京大学大学院工学系研究科を卒業後、トヨタ自動車株式会社へ入社。鋳造の量産ラインを整備する生産技術者を経験し、その後、株式会社本田技術研究所へ転職。ガソリンエンジンの試験技術者を経て、現在、三菱重工業株式会社で航空機用ガスタービンエンジンの設計・製造に携わる技術者である。一貫して内燃機関の設計・製造に携わって来ている。数年前に父親が体調を崩し、一時は死を覚悟する瞬間もあったことがきっかけで、会社を継ぐこともありうるということを知り、事業承継について意識し始めたものの、どう決断していいかわからず悩んでいる。その悩みを解消する為に、名古屋商科大学大学院の門をたたき、経営について学んでいる最中である。そのような中、主人公が置かれている状況を整理している時、父親から政井金網の株を過半数以上持つことで会社を継ぐつもりはないかとの打診を受ける。佑介は気持ちが揺らいでいるものの、事業を継ぐという意志がある為、これから自分がどのような立場で会社に関わるべきか、また継ぐ場合に今後30年企業を存続・成長させていく為に、現状の政井金網のリソース及び政井佑介自身が保有する知識・経験や技能を踏まえて、何ができるか、何をしていくべきかを考え、会社との関わり方及び事業ロードマップの検討を実施する。さらに、現社長である父親と今後どのように会社を経営していくべきかを考える。
詳細情報
ケースID | 16-1112 |
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登録 | 2016 |
業界 | 製鋼を行わない鋼材製造業(表面処理鋼材を除く) |
分析領域 | 総合経営 |
ページ数 | 21 |
言語 | Japanese |
ティーチングノート | あり |