silver back 2019

アブストラクト

経営リソースの制約が大きい中小企業の、起業から成長に至る過程のマネジメントの成功要因を、組織構造とパーパスドリブン組織の視点から検討することをテーマとしている。居酒屋及びラーメン店18店舗を展開する「silver backグループ」は、起業段階から代表者の独裁的なリーダーシップによって形成されたインフォーマルな組織から、集権的機能別組織へと変遷してきた。この過程において重要なことは、共通目的の浸透と従業員のモチベーション維持であったことが描かれている。内発的動機づけ、組織原則及び組織成立要件、従業員自身に内包された「自身が存在する意義」を組織の目的に結び付ける「パーパスドリブン型組織」などが、中小企業の発展のための成功要因となりえることを分析・考察しているケースである。

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