トヨタ自動車 2019

アブストラクト

トヨタ自動車は、世界の自動車メーカーのリーダー企業の一つである。2019年、自動車業界はGoogleの参入に代表される大きな構造変化のなかにあった。同社の創業家社長の豊田は事業変革を掲げ、異業種との提携など様々に活動していた。このなかで豊田は、好業績の最中に前代未聞となる自社工場の外部移管を決断している。本ケースは、好業績企業が進める変革に特有の複雑さ、難しさを検討するものである。このために経営再建企業が進める変革との対比考察を試みる。これを通じ好業績企業に制約を与える環境要因について検討する。次代のリーダー地位獲得に向けた変革の意思決定機会に際し、何を重視すべきなのか、という点に本ケースの葛藤が存在する。

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